人は本来平等であり、優劣をつけることはできないはずです。
しかしながら、現在はあらゆる場面で、お金を多く持っている人が優先される傾向があるのは誰もが認めることではないでしょうか。
人の価値を測るためには、もちろん、お金という富をより多く積み上げた者が上という指標も必要であることは確かです。さらに、それを調整する上で“他の人に対して、どれだけ良いことをしたか”つまり、“ありがとう”の言葉を受け取り、その質と量において判断されるべきであるというのが、お金の有無を補完する大切な価値基準であると考えているのです。
その価値基準に則った新しい経済基盤が、「感謝経済」です。
そしてお金が持っている信頼の本質の転換が起ころうとしている今こそ、その後の世界のあり方を類推するためにも、この「感謝経済」のあり方をみなさんに共有する必要があると感じています。
「感謝経済」は“他人の成功を支援する”経済です。
兼元謙任 著